音楽と正義の話/12個、5つ、22個に106個、そして500色の色鉛筆。

大学まではピアノの先生を目指して音楽を学んでいました。
ただ、どうしても「聴音」が苦手で…。
むかしピアノ調律サボったせい。

「聴音」というのは、音を聞いて楽譜にするというモノ。
口ずさむ耳コピはできても、音と音名がすぐには一致せず…。大学入試の勉強では苦労しました。

そんな今日は、音楽と正義の話を少し。
(訳わからないタイトルですみません)

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パリの商業施設の一角。

ドーはドーナツーのド〜♪

わたし達がふだん聞いている音楽は、大抵12個の音で作られています。
AKBもSMAPもゲーム音楽もクラシックも、1オクターブが12個の音で作られている世界。♭♯

ドレミファソラシに半音を入れて12個。
12種類が全世界。これは「西洋音楽」の「ルール」。

 

続いて日の丸・日本の音楽、ドレミソラ。
元々、日本の民謡に半音は無いので音の種類は5つです。(色んな種類はあるけれど!)

お次は『千夜一夜物語』を生み出したアラブ地方。
ここでは、1オクターブの間に17種類の音があったり24種類の音があったりします。

さらにもう一歩、母なるガンジスの流れるインドでは…。
1オクターブに22個の音がある地方があれば、106個から上は2000以上もの音があるとも言われています。(ナニコレ)
場所によってイロイロ!

 

1オクターブの音の数、
西洋12個、日本5個、アラブ17個や24個。
インドに至っては106個〜。

 

どれが「正しい」音の数、ではなくて
どれだけ細かく分けるかの「違い」。

 

インドにあるけれど日本では「名前をつけられない」音、アラブにはあるけれど西洋には「存在しない」音もあります。

でもそれらは確かにある音。
そのルールでは名前がないだけ区別されていないだけ、聞き分けられていないだけ。

 

色鉛筆に例えると分かり易いかもしれません。
7色の色鉛筆セット
24色の色鉛筆セット
36色の色鉛筆セット
はたまた、フェリシモから出ている500色の色鉛筆。
↑フェリシモの500色は、音程で言うところのインドでしょうか。

7色の色鉛筆に無い色だからといって、色として存在していない訳では無くて。大まかな枠に区別されていないだけ、見分けられて、いないだけ。

音の細かさの「違い」それだけ、色分類の細かさの「違い」それだけ。「ココからココまでだよ」という定義の「違い」それだけ。

 

何を基準に「正しい」というのか。
それは、どんなルールで「正解」なのか。

ルールが違えば、正解も違う。
定義が違えば、正しいも違う。

違うことは、悪いことだろうか。
違うから、面白いんじゃなかろうか。

 

パリが名古屋と同じ町並みだったらつまらないし
ハワイと東京に違いがなければ行く意味ないし
白と黒以外の色が無ければ味気ないし
恋に落ちたのも、違いに惹かれたはずなのに。
(分かっていても、分かって欲しい♡)

 

7色が正しいのではなく
24色が正義ではなく
5音が劣っているのではなく
22音が間違っているのではなく

 

違いは、悪いことだろうか。

 

…とはいえやっぱり私も人間。
自分以外のルール(正しい)は排除したくなることもあります。

でもそれは…

彼が間違っていて、私が正しいのなら
すみれ色が不正解で、青色が正解ということで
22音が悪で、7音が正義ということ、なんじゃなかろうか。

「正しい・間違い」ではなく
ルールの違い・見方の違い、それだけ。
…といっても、やっぱり私に合わせてほしい自我♡

わたしが音大の受験勉強をしていた時に「そんな音は存在しない」と怒られたその音も、インドあたりではただ「別の音」を出していただけかもしれません。
(でも、ルールはルールで上手く使いこなせる方が楽ですよね。日本や学校では西洋音楽がひとつの「正義(ルール)」だなぁと思うのです。)

多くの日本人に身近な「西洋音楽」ですが、実は知っている以外の世界の方が、きっととっても、広いのです。

(余談と補足)

最近では西洋音楽にも半音の半音を表す記譜法も出てきたみたいです。(微分音的な!)
音程や音階も、同じ国でも時代によってもサマザマ!上記で書いた音の数は、細かいことや時代性や置いといて、おおざっぱな話です。

そして、インドの2000超えはスゴイですよね!
さすがは「0(ゼロ)」を発見した数学の盛んなインド、天才数学者ラマヌジャンを産んだ国・インド!
1オクターブの間に106個の音があるなんて訳が分からない世界です。もはや理解不能♡
※音楽(音程)は「数学」から生まれた歴史を持っています。

あと、絶対音感や、キッチリとした「西洋音楽」の基準が頭のなかにしっかりと構築されているヒトであればあるほど、アラビア音階などは「気持ち悪く」感じてしまうそう。(わたしは、ずっとピアノ続けていましたが音感悪かったので大丈夫♡なんなら惹かれる。)