勝手レビュー!「わたしと小鳥と鈴と」のリズムの良さを伝えてみる

16/03/2020

私が好きで、暗唱している詩(うた)、「わたしと小鳥と鈴と」。
前回は詩の言葉の選択がとても可愛いことを色々と例えを挙げて書いてみました。

>勝手レビュー!「わたしと小鳥と鈴と」の可愛いポイントを激説

今回は、このうたが持つリズムの良さを伝えてみようと思います。

「わたしと小鳥と鈴と」にある俳句のようなリズム感

このうたは、とっても文字数が良い区切りいなっています。
区切りのある部分は、ほぼ5音か7音か8音で構成。まるで俳句か短歌のようにリズムが良いです。

■俳句や短歌のような短いフレーズ
わたしと小鳥と鈴とでは、ワンフレーズはとても短いです。
どの文節も、5音か7音か8音で構成されています。

これって、日本人には耳馴染みの良い俳句や短歌と同じなんですよね。
参考までに、区切りごとの文字数の数を()内に書いてみました。

わたしが両手を(8)/広げても(5)
お空はちっとも(8)/飛べないが(5)飛べる小鳥は(7)/わたしのように(7)
地べたを早くは(8)/走れない(5)わたしが体を(8)/ゆすっても(5)
きれいな音は(7)/出ないけど(5)

あの鳴る鈴は(7)/わたしのように(7)
たくさんな歌は(8)/知らないよ(5)

鈴と(3)、/小鳥と(4)、/それからわたし(7)
みんな違って(7)/みんないい(5)

 

いかがでしょうか?
どのフレーズも、ほとんど5音か7音か8音になっています。
声に出して読むと、キリの良さがさらに伝わると思います。

 

■4拍子で刻める文章
このうたは、4拍子で刻むのが日本人には1番歌いやすいんじゃないかなと思います。

イチ、ニイ、サン、シ。
イチ、ニイ、サン、シ。

4拍子というのは、このリズムのことです。
「私と小鳥と鈴と」をどうやって4拍子で読むのかを、文字で表現したいと思います。

スクリーンショット 2016-05-15 18.18.31

画像がすこし小さいのですが、文字の上に載せている「●」マークの部分を強く読むと、リズムが生まれます。

イチ、ニイ、サン、シ。
イチ、ニイ、サン、シ。

四拍子を手で数えながら「私と小鳥と鈴と」を朗読すると、ぴたりと当てはまります。

よく分からない場合は、一定のリズムで「1,2,3,4」を叩いてみて、その拍に「●」の文字を合わせるようにして朗読してみると分かるかなと思います。

フレーズの区切りが良いうえに、日本人の最も馴染みのある「四拍子」で読める拍子感で構成されているんですね。これが、日本人には馴染みの薄いワルツの三拍子刻みなら、きっとここまで人気のある詩にはなっていないはずです。(実際に声に出して読んでみると、体感としてより分かり易くなります。

(個人的には、一番最後の「みんな」の前に8分休符を入れて読むほうがリズムがでて好きです。このあたりの朗読アレンジは、好みの問題です。というか、自分が気持良いように読むのが1番ですが…)

以上、2回に分けて魅力を伝えてみました。

前回と今回、2回に分けて「私と小鳥と鈴と」がいいな、と思う所を言葉の選び方とリズム感という部分から書いてみました。

共感したくなる、見守りたくなるような言葉の選択と、日本人に分かりやすい俳句型の四拍子が「私と小鳥と鈴と」が今なお、生きている理由なのかな、と思います。

もう一つ。
同じ金子みすゞさんの詩で「露」という詩も、優しくて可愛くて大好きです。とても短い詩なのですよ。

ほんわりとした気分になれますが
このお話は、機会があれば、また今度。

 

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