パラパラと散りばめられた矛盾が大好きだった「もののけ姫」

宮崎駿さんのジブリ映画「もののけ姫」が大好きでした。
一番好きだったのは、作品のなかに大小様々な「矛盾」がパラパラと散りばめられていたこと。

サンは、アシタカは好きだけれど人間はキライだと言う。

アシタカはタタラ場を守りたいけれど、タタラ場を壊そうとするサンを守りたい。森と共に生きる道を探して戦や森破壊を良しとしないのに、戦や森の破壊に役立つ製鉄(タタラ場)の人は応援する。

モロは「お前にできることは何もない、去れ」とアシタカに言うのに、サンには「あの若者と生きる道もあるのだが」と諭すように大切な「娘」へ伝える。

エボシは、森も焼いてシシ神退治もする冷酷な面もあるけれど、誰もが差別して人間扱いしなかった人たちを優しく看病し、売られたオンナを「買って」生き生きとさせる。その一方で「ヒト売り」の一因ともなるであろう武器生産をする。それはタタラ場のオンナ達も然り。

そしてジコ坊はその辺り、自分の中で完全に割り切っている感。
非っ常に人間らしく計算高いけれど、ある意味モロや乙事主より自然に近い立ち位置だったのかも???逆に、モロや乙事主は動物であるのに人間らしい感情満載。日本らしく、人間味あっての「八百万の神」ということでしょうか。


あと、純粋にアシタカに惚れた♡

世の中の矛盾をぼんやりとした形ながらも確と感じた思春期時代、「もののけ姫」は1日に何度も繰り返し観るほど大好きだった映画です。本当に好きでした。
アシタカさまが…♡

「正義」だけしか許されないない世界は
もしかしたら「悪」と同じかもしれない。

「キレイゴト」「正しさ」「正義」「良心」。
そんなものは(光は)誰でも本当は分かっていて、そうじゃなくて実はその逆を(闇だと思っているものを)こそ、大切にしていけたら、もっと早くに穏やかになれたのかなぁと思う最近。

「完善懲悪、正義は勝つ」の世界ではなく、ただただ同じように双方を描かれたことに、当時の私は何か共感していたのかもしれません。
それにしても、ジブリ男子は本当にかっこいい。。。