影をたどることで見えてくるもの。

デッサンでは、影の濃さ(薄さ)で
モノの形や立体感を表現していきます。

影がある部分。
その濃さと範囲を描くことで、光があたっている部分を浮き彫りにしていきます。明るい部分、光があたっている部分には色を重ねません。

闇が深い部分、暗い部分こそ、何度も鉛筆を重ねて色を濃くしていく。そうすることで、光が当たる部分は自然に浮き上がってきます。明るい部分だけを見ていたのでは、全体像は分からない。

 

影がないと、輪郭が見えてこない。
黒い所がないと、カタチができない。
明暗の差がないと、立体感が出ない。
光だけしかないのなら、何も見えない。
(真っ白なイラストなんて何が楽しいのだろう。)

 

ドラマチックな絵画を描きたいのなら
トーンのコントラストを激しくすればいい。

まばゆいばかりの光は
暗黒な画面との対比で美しい。

白かと見紛うような淡い色彩だけの展開なら
繊細な感受性がないと、楽しめない。

他の人なら見落としてしまう
そんな小さな違いも、見つけられる。

スクリーンショット 2016-05-15 15.56.19

 

全体像は、どんなだろう。

いま見えているもの
それはほんの、一部分。

「分からない」も、楽しいはず。

すべてがクリアよりも
すこしばかし、霧のなか。

曖昧な美しさを、どこまで感じられるだろうか。
どこまでもどこまでも、感覚を研ぎすませていきたいなぁと思います。