【春を内に秘めた大寒】和歴で感じる季節の便り

本日1月20日は大寒。
二十四節句の中で最も気温が低い時期の到来です。

■ 和暦(旧暦)では12月15日

2018年1月20日は、旧暦だと2017年12月4日。
ちょうど師も走る月に突入した頃。

■ 続く節句は「立春」。
新たな季節の始まりの日。

1月20日の大寒に続く節句は、2月4日の立春。
旧暦と二十四節句では、「立春」は新たな年の始まりも意味します。

立春を春の始まりと考えるなら、2月3日は大晦日。これは、今でも節分を「年越し」と言う地方もある由縁。

和暦で暦を見てみると、季節の流れに呼応した暮らしの知恵がハッキリと見えてくるのです。

■節分と豆まきの智恵

立春の前日2月3日は、節分。
「(季)節を分ける」と書く節分は、年に4回ある節句の一つ。今では立春前の節分ばかりが有名ですが、新しい季節になる前日にはそれぞれの季節の節分があります。

節分の行事「豆まき」は、病気や災難は「邪鬼」が連れてくると考えられていた時代に生まれたもの。季節の変わり目は体調を崩しやすいことを考えると、楽しくて役に立つ暮らしの知恵だったことが分かります。

■七十二候は「款冬華(ふきのはな)さく」

七十二候は、二十四節句をさらに三分割した季節の分類方法。5日ごとに名前があり、1年で72の季節があります。

大寒1月20日頃の七十二候は「款冬華(ふきのはな)さく」。
”ふきのとう” が、雪の間からちいさな花を覗かせる季節。

冬の中でも最も寒い時期に雪の間から顔をだす花、ふきのとう。白一面の地面からポコポコと、ひとつふたつと芽を出す黄緑色は、とてもキレイで可愛らしいもの。

春を内に秘めた、大寒。
この時期に梅の枝で木染めをすると、茶色ではなく淡い桜色に染まるそうです。

枯れ木に見えて
内には桜色の花咲く準備。

季節は突然訪れず
徐々に変化を内包している。


可愛らしいふきのとうの蕾(つぼみ)。
ごめんねこのあと「フキ味噌」として美味しく頂きました…。

大寒の時期は、菌などが繁殖しにくいため「寒仕込み」といってお味噌やお酒を仕込むのに最適なときでもあります。最も寒い季節に仕込んで醸したお味噌の仕上がりは格別だとか。

「満月仕込み」との言葉もありますが、きっと昔の人は、新年を迎えるまでの大寒から立春の間に訪れる満月の頃、来る年の準備として美味しい手前味噌を仕込んでいたのでしょう。

春に植え、夏に育ち、秋に実り、冬には次なる準備をば。
目には確かに見えずとも、水面の下で地表下で、次なる季節へ少しずつ向かう大地のエネルギー。

。。。

週明けからは、名古屋もこの冬一番の冷え込みとなる模様。
かくして、体調にはくれぐれもお気をつけください。